話題:今日見た夢
ヘンテコワールド炸裂な夢を見た。明らかにこの街異界だよな…っていう。なんとなく続いてるんで廃墟街編かな?


またヘンテコな街・通称『廃墟街』が出てきた。


組織が調べた廃墟街データ。都市伝説含む。

・首都圏にもかかわらず、人も車もまばら
・三叉路にはメルヘン通りとレトロ通り、現実的な通りがある(現実的な通りは新しい街)
・国道沿いは栄えてる
・意外と廃墟街は広い
・駅はあるが、線路がどこに繋がっているかもわからない
・住人はハロウィンの仮装のような姿orやけに古くさい格好
・行方不明者頻発
・日没までに街を出ないと2度と戻れない
・再開発予定地だったが、あまりにも不可解なことが起きるので行政すらもお手上げな魔境
・地上も異界だが地下も異界


「…これどうやって攻略すんのよ?地下に禹螢のアジトがあるらしいがリスクありすぎだろ」
宇崎は廃墟街の資料を見てる。釵焔も頭を抱えてる。

「これは難題だぞ…。廃墟街は俺もノーマークだった。詳しい人か情報屋がいれば、この異界を難なく行けるのにー!」
司令室はもやもやモード。

「廃墟街の地図ってないのか?」釵焔が呟く。
「調査が進んでないから作成出来ないんだよ。地図アプリも使えない異界だぞ!?頼りになるのは街中にある案内図だな」
手掛かりそれだけって詰んでない?


「…で、なんで俺達また駆り出されてんの?廃墟街、まだ攻略法わかっていないのによ」御堂愚痴る。今度は単独ではなく最低でも2人・多くて3人の班で行動することに。時間帯は午前中。


ゼルフェノアの隊員達は4班に分かれて行動していた。地下の入口を探すと同時に、廃墟街の攻略法を探す任務。日没後でも街から出られる方法は必ずあるはず。


御堂班は鼎・彩音と一緒。晴斗は囃、柚希と同じ班。霧人は鋼・仁科と同じ班。空操は桐谷と同じ班。


御堂班。三叉路。御堂班はまだ廃墟街には入ってない。

「ここが廃墟街境界線の1つの三叉路だな。右側がレトロ通り・左側がメルヘン通り。…で、俺達が来た道は街の外ってわけだ」
「少し風景変わってないか?レトロ通り。私が巻き込まれた場所、違う建物がある」

鼎は三叉路の右側を凝視してる。数日前に倒壊した店舗跡には新たな木造家屋が建っている!?
「たった数日で建つわけがない…。おかしいだろ、この街」御堂は気味悪そうに呟く。


囃班。国道沿い。

「暁・御堂。国道からだと廃墟街は現代的な街にしか見えないなぁ。変な街〜」
「もしかしたら交差点とか?異界との境界線」柚希はなんとなく呟く。
「交差点か…おい、この辺のデカイ交差点探すぞ!」

囃班、何かに気づいた?


渋谷班。廃墟街の東側にいる。東側はレジャーブームの跡地が多い。

「鋼はこのヘンテコな街、どう見えてるんだ?率直に頼む」
[時が止まってる、昔の街だ]
「確かにこの辺は再開発の計画があったところだが…。鋼も俺達と同じように見えてるのか!?」
機械めいた分身の鋼ですら、この街はヘンテコに見えるらしい。


空操班。この2人は街の西側にいる。西側はやけに古くさい街並み。昭和レトロどころじゃない場所もちらほら。
「西側、やけにレトロですねぇ。映画のセットみたいだ」
「桐谷さん、呑気なこと言ってる暇ないですよ〜」


4班は駅で合流する手筈となっている。廃墟街唯一の駅。

囃班は国道沿いを進む。やがて大きい交差点へと差し掛かる。
「あったぞ、交差点だ」
しばらく信号待ち。青になり、3人は横断歩道を渡る。道路を廃墟街側に渡った瞬間、景色は一変する。

「街並みが変わった。一気に古臭くなったな…」
「やっぱりあの交差点、境界線だったんだよ!」柚希はなぜか楽しそう。
「囃さん、どうすんですか?」
「暁、駅へ行くぞ。アプリがなくても廃墟街の地図は作れるぜ。変なところは慣れてんだわ」


御堂班は三叉路の左側を通っていた。メルヘン通りと言われる通りだ。

「ファ、ファンシーな通りだね…」彩音、引き笑い。
「昔、レジャーブームがあったところだからな。その残り香って言うのかな…これ。ここ一帯、再開発が計画されていたが、不可解なことが立て続けに起きて中止になったらしい」
「不可解なこととは行方不明者のことか…?」
鼎が深刻そうに聞いてる。

「他にもあるだろうよ。それよか合流地点の駅を目指そうぜ。境界線は三叉路以外にもあるはずだ。攻略法さえわかればこの不可解な街からは日没後でも出られる」
「和希、地下に行く道も探さないとな」
「敵のアジトがあるかはわかんねーぞ」


渋谷班。ひたすら駅を目指すが、地下への手掛かりもなく。
「こんなところに映画館があるな…。ミニシアターだ。看板手描きだ〜」
「渋谷さん、早く行きましょうよ。駅に」
「はいはい」


空操班。2人は地下の階段を見つける。

「階段だ」
明らかに地下へ繋がっていそうな古びた階段。
「ここ…住宅地ですよね?いきなり現れましたよ」
「桐谷さん、一応皆に通信しときますか?」
「確定じゃない気がしますが、一応通信入れておいて下さい」


「住宅地で怪しい階段見つけたってよ。桐谷さんが仕切ってたってことはハズレかもな」
「ハズレだと?」鼎の反応が微妙に。
「住宅地にあるわけないだろ?アジトの入口なんかさ」
「…確かに」


4班はそれぞれ駅へと向かうがなかなか着かない。嫌な予感がした。

「さっきから俺達ぐるぐる回ってないか?」
「囃さん合流出来なかったら俺達帰れませんよ〜!」
「帰れないのはイヤーっ!!」
柚希も慌てる。囃は落ち着かせた。
「まぁまぁ落ち着け。まだ昼前だぞ。このループから抜け出す方法…」


「和希、さっきから同じところ歩いてないか?」
「…え?」
「鼎、私も思ったよ。私達、ループにハマってる…」

「化かされたか」
「鼎、何かわかったのか?」
御堂は鼎に必死に聞いてる。
「この道、また三叉路があっただろ。信楽焼の狸がある三叉路。狸に化かされた可能性が高い」
「んなバカな」


その頃の本部。廃墟街の情報収集をするが一向に手掛かりが見つからない。

「なんなんだこれぇ!!モニター見ても景色が全部ぼやけてるって、やっぱり異界なのか…?」
「だから異界なんだって。俺達とは違うテリトリーのな」
釵焔は冷めた態度。怪人にも縄張りはあるらしい。


「あ、あのぉ…司令室ってここでしょうか?」
ぼそぼそ声でぬらぁっと現れたのは、一眼レフを手にした冴えない眼鏡のおじさん?お兄さん?

「うわー、びっくりした!」
宇崎、オーバーリアクション。
「驚かせてすいません。廃墟街の情報収集してるんですよね…。僕で良ければ…」
眼鏡の冴えないおじさん?は名を浦賀と言った。どうやら10年以上も廃墟街の写真を撮り続けている…らしい。

「この街に魅せられましてね…。写真を撮り続けているんですよ」
「う、浦賀さん…詳しく教えてくれ!」
「いいでしょう」
「廃墟街には攻略法があるのか?地下への手掛かりはあるのか知りたいんだ!」

「司令は熱い人ですねぇ」


この冴えないおじさんにより、廃墟街攻略に一歩近づくことになる。


空操班は階段を降りたがハズレだった。地下へ向かう階段が途中で埋め立てられ、行き止まりになっていたのだ。

「ここ…元地下鉄じゃないですか?痕跡がありますよ」
「地下鉄…。早いとこ駅へ行きましょう!今何時ですか?」
「13時過ぎ」
「ここから駅は離れてる!急がないと」

桐谷は珍しく仕切っていた。


14時過ぎ。4班はなんとか駅に合流した。ループにハマった御堂班と囃班は疲労困憊。

「室長、この街の攻略法…情報屋から聞いてるらしいぜ」切り出したのは囃。
「情報屋?」
「浦賀という写真家だ。この街に魅せられて10年以上写真を撮り続けているおっさんだ。廃墟街にめちゃくちゃ詳しいらしい」
「早く攻略法教えてくれよ〜」
「今頃話聞いてんじゃないの?」柚希がとぼける。


「この街は数日おきに風景が少しずつ変わります。時空が歪んでいるんです。それと廃墟街との境界線は4つあります」
「4つ!?」
「2つは固定されてますが、残り2つは場所が決まってない。突然変わるんだ」

「2つって、三叉路と国道沿いの大きい交差点ですよね?あと2つは?」
「1つは『水』に関係しています。廃墟街にある水は『川』…ですよね…」
川?
「もう1つは『坂』に関係しています。坂も境界線を表していますから」
坂!?


川と坂が残りの境界線の手掛かりなのか。じゃあ地下への手掛かりは?

「司令、焦る必要ないですよ。廃墟街に行った隊員の中に約1名、地下への手掛かりを発見しそうな人がいます」
「それは…誰なんだ…」
浦賀は廃墟街に行った隊員リストを見た。

「紀柳院鼎さんですよ」
「鼎が?ちょっとわけがわかんないよ!?」
「彼女、仮面着けていましたよね?」
「…あぁ。あれは顔の大火傷の跡を隠すために着けているものだよ」
「住人に特別扱いされ、案内される可能性が高いんです。彼女のような人は」


住人じゃないと地下へは行けないのか!?なんかめんどくさくなってきたな…。


駅前では今現在の廃墟街の手書きの地図を囃が見せていた。

「この街の調査、俺は密かにやってたのよ。探索がてらにな」
「囃、お前いつやってたんだよ!?」御堂は思わず突っ込む。
「休日?趣味よ、趣味」

趣味でこんだけ完成度が高い手書きの地図を作成するなんて…囃、お前どうかしてるぞ。



ヘンテコな街・廃墟街の詳細が明らかに。
境界線が重要みたいだが、三叉路・国道沿いの巨大な交差点以外の境界線は川と坂…らしい。

廃墟街は異界なんでちぐはぐな世界。ちょっとした悪夢だこれ。
怖くはないんだけども、バックグラウンドが再開発計画があった場所→不可解な事態が続き、なんやかんやあって中止→行政も介入出来ない異界・魔境になるって一体何があったの、ここ!?


廃墟街編の鍵は写真家で情報屋の浦賀かと…。あと趣味で探索し、地図を作成していた囃。
ちょっと不思議な話ちっくになって参りました。すぐそこにある、異界…みたいな。

隊員達11人が駅に合流したのは14時過ぎなので、タイムリミットまであと数時間以内に街を攻略しないとヤバいことに…。


なんとなくある脳内設定で、首都圏某所にある通称・廃墟街は云わば時が止まった昔の街。レジャーブームの跡地がそこかしこにあるような街だが、遊園地の廃墟もある。地下鉄は『あった』。じゃああの古びた駅は何?…となるわけで。
廃墟街と云われる由縁の核心的な場所にまだ隊員達は行けてません。囃はちらっと見たらしいが、確証がないのでようわからんと。

浦賀はその場所に行ったことがある模様。廃墟街には住人がいるが、人間なのかも怪しい人ばかり。怪人かもしれないし、妖怪やお化けかもしれないという。

人間もいるにはいるが。
ちなみに釵焔の言う通り、テリトリーが違うので怪人の釵焔でさえも謎だらけの奇っ怪な街なわけ。


この街の行方不明者は生存しているのではないか?…という説が有力。
民俗学者やオカルト研究家も廃墟街を研究してはいるが、都市伝説の域を出ないものばかり…。なぜなら街の攻略法がわからないため、本格的な調査が出来ないから。