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韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は10日投開票の総選挙で与党「国民の力」が惨敗し、レームダック(死に体)化が必至となった。国会の定数300のうち与党が108議席にとどまる一方、主要野党は187議席を獲得。反尹勢力を結集すれば192議席となり、大統領の弾劾訴追案や憲法改正案の議決も可能な200議席に迫った。尹政権の残る任期は3年間だ。圧倒的な数を握った野党はこれから与党の造反工作に出るだろう。尹氏と与党の関係は総選挙でも一枚岩ではなかっただけに、今後の政権運営は厳しい事態が予想される。日韓関係に影響はないのか。
保守系からも酷評
「惨敗は大統領の傲慢、不通(意思疎通の欠如)、無能が原因。大統領が審判された」と批判するのは、韓国保守誌の元編集長だ。具体的には「夫人リスク」と「医療大乱」への対応が問題だったという。