またまたアカから強奪\(^o^)/
最後の方、すっ飛ばしてる&無理矢理な部分もありますが、おつきあい頂けたら幸いです♪
Start☆
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創作文章/御題バトン【壱】
このバトンは言葉の後に続くものを書いて文章や御題を作るものになります。長かったり短かったりお好きにどうぞ!作ったものはそのまま創作の題材として是非お使いくださいませっ*
それでは始めます★
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(1)花なき日の雪の中→一人の女性が、雪に溶け込むような白いドレスを着てたたずんでいた。
先程まで、愛する家族に囲まれて、大きな十字架の前で愛する人とキスを交わそうとしていた。
なのに…何もない。あるのはどこまでも続く白の世界。
「寒い…どこ?みんな…どこ?」
彼女は震える体をさすりながら、一人あてもなく歩きだした。
なぜこんな場所に来たのか(2)本当の理由は→分からないけれど、目を閉じてキスする瞬間、誰かの声がしたのを覚えてる。
〈君はどこに行くんだい?〉
ふと、閉じていた目を開けたらここにいた。あの声は誰だったのだろう?そして私はいつ帰れるのだろう?
歩いても、立ち止まっても膨れ上がる不安に彼女は息がつまりそうになった。
「誰か…いや…助けて」
気がつけば泣き崩れ、その場にしゃがみこんでいた。
ボロボロと溢れる涙…一面の白い世界は、涙で少し削れた。削れた場所に、何かがあるのがうっすらと彼女の目に写った。
「これは…?」
彼女は無我夢中で、足元の雪を崩し始めた。ただひたすらに白以外のものを見たくて。
「…ひっ!!」
彼女が掘ると、そこには人の手が出てきた…人差し指に指輪をはめている。
「まさか…私と同じでここに来た人が…私も…ここにいたら、雪に埋もれて…この人みたいに…。」
死ぬ。
彼女は恐怖でその場を離れようとした。だが、美しい指輪から目が話せなかった。
「どんな人が付けているんだろう?」
ふとそんな事を考え、彼女は震える体を無理矢理おさえつけ、手以外の体も掘ってみる事にした。
そこには彼女自身が真っ白な死装束を着て眠るように埋まっていた。
「どういう事?」
彼女はそっと死装束を着た彼女自身に手を伸ばした。
(3)手をのばした先にあるもの→…それは確かに私だったはず。だけど、実際に触ってみると、体は消え指輪だけが掌に残った。
それを、なんとなくころころと掌で転がしてみた。キラキラと光る指輪は綺麗だけど無機質だ。
「あれ?私は何をしたいんだっけ?」
不思議な事が起こりすぎて、感覚は完全に麻痺していた。ただ意味もなくひたすらに指輪を転がしていた。
何時間たったのか…誰かの声がした。
「どうした?もう式が始まるよ。早く指定の部屋にいかないと。」
そちらに目をやれば、白い世界に、愛する人が白いタキシード姿でたっていた。
「部屋?」
指輪を転がしていた彼女は、辺りを見渡した。部屋はないが、死に装束を来た彼女のいた場所に白い扉が出現している。
「さあ、行こう。」
そっと、体を気遣ってくれた。愛する人の(4)静かな想いにさそわれて→扉を開けた。
そこには大きな十字架の前で、死に装束を着た彼女自身と、愛する人が今まさに、愛する家族の前でキスをするシーンがあった。
ただ、動いてない。止まっている。動いているのは彼女だけ。後ろにいた愛する人もいなくなっている。
彼女は、じっと死に装束の自分と、愛する人を見ていた。
〈(5)ただ君が気付かないだけで→本当は生きてるんじゃないか?だって君は生きているようだ〉
また誰かの声がした。
「私が…生きてるよう?」
意味が分からないと思った。
愛する人に囲まれて、幸せな瞬間に何故そんな事を考えなければならないのか。
何故こんな死に装束の自分と、愛する人のキスを見なければいけないのか。
「あそこに私を…元の場所へ戻して!!」
たまらなくなった彼女は声を張り上げた。
誰かの小さなため息が聞こえ、ゆっくりと辺りが暗くなり始めた。
気がつけば、唇に熱いものがあった。
そっと目を開けると、愛しい人にキスをされていた。
目の前には大きな十字架。愛する家族の涙。
そして…死に装束をまとって横になる私
↓↓
この世に、(6)不確かなもの→があるとすれば、それは今の私ではないでしょうか?私のまわりには綺麗なたくさんの花々がある。
まるで、白い世界から(7)花咲く季節に→なったような綺麗な世界。
綺麗な指輪をはめられて、キスをされた私…好きな音楽すら聞こえてきて、温かな空気も流れてきた。
ただ、目を開けているのに、誰も気がついていないみたい。
〈ねえ…みんな気がついて。(8)もう何もいらない→から…式なんてあげなくて良いから。愛する人の元へ…〉
薄れゆく意識の中、(9)無邪気すぎた約束→をしたのを思い出した。
「いつか結婚式をあげたいな。」
ずっと憧れていた十字架の前でのキス、(10)星のような花びらの雨→のフラワーシャワーに、二人並んで刃をいれる宝石のような果物を散りばめたケーキ。
でも、それ以上は何も言えなかった(11)言い出せなかった、→だってお金も時間もかかるでしょう?
ただの「いつかしよう」の…私本意の口約束。風が強くて、聞き取れていたかも分からないくらいの約束。
せめて二人で過ごした時間を…(12)忘れてゆく大事なこと→を必死で忘れないように…二人で笑いあった時間。それだけは忘れないように、何度も何度も頭の中で重複した。
だんだんと、視界すらぼやけてきた。
疲れて涙でも出てきたのだろうか?
「まるで…夢みたいね。」
彼女はそっと、目を閉じた。
↓↓
(13)守りたいものがある、だから僕は→結婚式の用意をこっそりしていたんだ。彼女を驚かせようと、教会を予約して、ドレスにお花にケーキを用意して。
ささやかな式だけど、君は喜んでくれるだろう。時間もお金も笑顔が見たくて努力してきた…それなのに、どうして?
「君はどこに行くんだい?」
用意した白いフラワーシャワーの(14)花びらはただ波に散りゆく→ような儚さで、彼女の頬をそっと滑り落ちた。
死に装束の彼女に(15)差しのべた手→を握られる事はなく、ただ雪のような冷たい手を握り、唇を重ねただけ…。
もっと(16)きみのとなり→で、色々な君を見たかった。
君は聞こえていたかな?
あの寒い雪空の下、(17)風の中でたなびいたひとつの言葉→を。
「ああ、絶対に結婚式をあげよう。」
風の中で聞き取れていたか分からないけれど、僕は本気で言ったんだ。でも、その教会をこんな形で使うことになるなんて思わなかった。
君の死が(18)全てが嘘のように→消えて、夢のように覚めたら…って何度も祈った。
「ただ君が気付かないだけで、本当は生きてるんじゃないか?だって君は生きているようだ。」
声をかけてみたけど、返事はなく小さなため息をついた。今すぐにでも起きて「生きてるよ」って怒りそうな綺麗な顔をしているのに…。
「君の親御さんに、今日は1日一緒にいていいって許可をもらったよ。だから…」
だから、(19)今夜君だけに誓うよ→。
「今日は二人だけの結婚式をあげよう。素人だけど、花を飾ってみたんだ。ドレスも用意したよ。もちろん、君が好きな音楽やキャンドルもね。」
音楽をならし、キャンドルに火を灯す。最後にドレスを死に装束の上から丁寧にかけた。
キャンドルの火がゆらゆらとゆれ、静かで寂しそうな誰かの声が聞こえた。
〈まるで…夢みたいね〉
あの瞬間、たった一言だけど(20)久しぶりに君の声を聞いた→気がした。
またいつか会おうね。
End
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20題で終わりです^^
何かありましたらどうぞ*
→
回答ありがとうございましたっ!
もし次作がありましたらまたよろしくお願いしますです〜(*´`*)◎
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