鬼残業中。


ジェクティ 小ネタ
2014年2月9日 08:07




 この夕日の暖かさ 今も覚えてる。

 あったかいんだけど 悲しくて 胸が裂けるように痛く 切ない…


「オレ、こんな夕日…スピラでも見たことある」


 隣の男は、興味なさそうな生返事を返す。


「なぁ、オヤジ
 あんたもこんな夕日、見た?」

「ああ、見たぜ。ブラスカがミヘン街道で自慢してたな。"ここの夕陽が1番だ"ってな」

「そっか…
 オレも、ユウナと見た夕陽は、ミヘン街道だったっけ…」

「あん時は綺麗だって思った。
 …ブラスカが死ぬって分かる前までは」

「やっぱ、オレ達親子だよな」


 思わず苦笑が漏れる。

 親子同士、背負う運命も、覚悟も、笑っちゃう程に一緒なんだ。


「なぁ、ティーダ」

「あ?」

「愛してるぜ」

「知ってる。きもちわりーから何回も言わなくていいっつの」

「へっ、何回だって言ってやるよ。あん時は言えなかったからな」

「ッるっせ」


 もう、悲しい別れは無い。

 この夕陽は、そんな風に思えた。





◇◇◇◆◆◆
本編から異界編捏造みたいな。
異界にもやはり世界はあるのかなー…と思いつつ。
ざっぱな親父さんにツンデレな息子。
この親子は見ていて飽きないです(笑



END


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