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過去の恋は常備薬

話題:恋愛

すきだったひとに会いたいのは、今よりも若くて責任の少ない頃に戻りたいとセットになっている。むしろ、そっちのほうが目的で、すきなだったひとはついで感覚にちかい。発作のように思い出すということは、その発作的な衝動が起こらないかぎりは過去の産物くらいのすきだったドラマでもみるように記憶を再生させなつかしむだけ。会ったらなにかが変わるのかって期待しながら、それが現実になり面倒なことが起きることもおそれている。結局は、会わなくなったことを最後にしとくほうがいいのであろう。それにほんとうに会うべきなのであれば、その機会が巡ってくるような気がする。現状、休みや距離的な問題で簡単に会いにいけるわけではないし、お金や時間をかけてまで会いにいくべきなのかと思うところもある。それに、そもそも連絡先を知らない(相手だけがあたしの番号を知っている)関係ってどうなんだろうという問題。都合のいい女になっている時間はない。それなら、目の前の彼や新たな出会いに時間をかけるべきなのであろう。よわったときには過去の恋が薬になる。それくらいでいいのかもしれない。



林真理子のエッセイのなかに「結婚する相手というのは、もう駆け引きをしなくてもいい。駆け引きをしなくて済むというのは、なんともいえない安らぎと幸福を女にもたらしてくれるものだ。結婚したとたん、男と女の駆け引きというよりも、家の中の権力闘争になっていく」ということばに結婚の真意みたいのを感じ、権力闘争に笑ってしまった。林真理子のエッセイは、マリコ節が炸裂していてどれもたのしく読めるからすきだ。ふしぎと力が湧いてきて過去よりも今を生きようなんて思ったりして、マリコ節万歳である。
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