この映画、結構怖いですね。
山田悠介さん原作らしいです。私はこの方の本を読んだことがないのでわからないのですが、“中絶”というものに関していろいろ感じるところがあるみたい。この映画を見て思いました。
私は正直中絶容認派なのですが、道義的に見てどうかというとそれはわからない。でも、ひとことに中絶と言ってもいろいろな事情があるので、全否定はするべきでないと思う。
昔、テレビでアメリカの中絶禁止法に対して、レイプ被害者の女性が意見してた。『レイプの経験のない人が私たちを批判するのはおかしい』って。確かに、それは一理あるんですよね。レイプでできた子供だろうと、病で妊娠・出産が危険だろうと、何をおいても子供を優先しろと言うのは暴力的だと思うし。
かと言って、何の罪もない子供が中絶で命を落とすのも事実。それは、忘れてはいけないですよね。
個人的に女性が中絶をする場合、パートナーの男性の問題が大きい気がする。
女性側は真剣に交際していても、男性がそうでないとか、経済的に結婚できないとか。
中絶に反対したり、中絶を少なくしたいと活動するなら、そこも考えていかないと…。国民全体の質を上げていかなくちゃ、難しいと思うよ。自分さえ良ければいい人には、こんなことなんでもないんだもの。
怖い映画だったけど、そんなことを考えてしまいました…。悲しいホラーでした。
子供が欲しくて欲しくてたまらないのに授からない、健全に妊娠できない。そんな女性にしてみたら、中絶なんて言語道断なんだろうな…って、考えちゃいます。きっと理不尽だって感じますよね。
それでも中絶の自由はあっていいと思うけど、でもどうなんでしょう?難しいですね。妊娠・出産って大変なことだから、不安や孤独を抱えている女性に押し付けるのもなんか違う気がするなぁ…。
2009-2-1 13:33
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