の施設から来た
入院患者さんが亡くなった
一緒に入居してた奥さんゎ
他の病院に入院してたんだけど

夫の危篤の知らせを受けて
一時外出してきたそうで
車椅子にのって最期まで
隣で寄り添ってた

お互いおじいさんおばあさんで
認知症も少しあるのかな?
それでもおじいさんの顔をなでて
心配そうな表情を浮かべて

最期まで寄り添ってる姿に
かける言葉が見つからなかった

まだ、聞こえてるはずだから
お話してあげて下さいねって
が言えたのゎそれだけ。

でもおばあさんゎ耳も遠くて
イマイチ通じてなかったかな。

長年寄り添った夫婦
一緒に暮らしてた施設を離れ
お互い元気になってまた
一緒に生活出来たらよかったけど

久々の2人の再会がこんな形で…
辛いけど、でも最期まで
そばにいられるって幸せだね。


おばあさんの到着を待つかのように
息を引き取っていかれた。


患者のこんな姿をみるとき、
痩せ細った身体を
最期に綺麗にするとき
色々おもう。

在宅酸素が嫌だっていってたのに
ボンベを引きずって
外来でたまたまあったり

なんとか丈夫にやってるよ!
と笑顔をみれたとき、

あいちゃん、あいちゃん、
いい旦那さんをもらったかね?
子供は産んだかね?

患者の域をこえて
色々気にかけてくれる方が
すごくいっぱいいて

苦しんでる姿をみて、
早く逝きたいって言葉を耳にして
真っ白になった姿をみて…


自分ゎ何をしてあげられたかな
この人が1番のぞんでたことは
何なんだろう。

色々感じる事がある
やっぱりいつも思うのは
後悔をしないってことかなぁ。

もっとこうしてあげられた
そう思うのが1番辛いから
その時出来る精一杯の看護を
するのがナースかなって。

絶飲食の末期の患者さんが
水を飲みたいと言えば
ゎ窒息の危険よりも
その人の思いを少しでも
叶えてあげたいなって思ってる

動けないのに、
おしっこの管は嫌だとか
オムツなんて嫌だとか

色々な生き方をしてきた人たちだから
それぞれ色んな思いがあって
最期までその人の生き方を
支えるのも大切かな。


業務ばかりにとらわれず
そんな気持ちをいつも
忘れずにいたい。