「………まぁ、そんなわけで。狭いところだけど我慢してね。」
満月はそう言うと三日月を除いた7振りの刀剣男士達に言った。
「ホントに本丸、持っていないんですね。」
「うん。三日月が何で歩道に落ちていたのか、わかるまでは持たないようにしているんだけど…………。」
「けど、いずれは持たなきゃなんねえだろ?」
「………うん、それはごもっともで。」
「兼さん!すみません、兼さんが余計なことを言って。」
「あ、いいのいいの。別に堀川が謝る必要はないからね?」
「それで僕達は何をすればいいんですか?」
物吉の言葉に満月はそうね……と呟いた。
「……とりあえず、ご飯にしましょ。咲良さんところでも食べれば良かったんだけど、
ご迷惑かと思ったし。」
「残念がってたね、彼女。」
「仕方があるまい、兄者。向こうにも我々がいるそうなのだから。」
「………ごめん、慣れるまではどっちが自分の顕現した刀剣男士かわからないから。」
「なにをつくるんですか、あるじさま。」
腰に抱きついてきた今剣の頭を撫でて満月はそうね、と言った。
「カレーが良いわ。うん、カレーにしよう。」
……実際のところ、ほとんど投げやりである。
「……じゃあ、お手伝いしますね!」
「あ、僕もお手伝いします!」
お手伝いを立候補した堀川と物吉に満月はありがとう、と言った。
続く。