コロラド州デンバー(CNN)
嗜好(しこう)用マリフアナが合法化された米コロラド州デンバーで、愛好家の祭典「420」が19〜20日に開かれ、全米から集まった推定8万人が吸引などのイベントを楽しんだ。

420は毎年恒例のイベントだが、同州で今年1月に嗜好用マリフアナの販売が解禁されて以来では初めて。

ミズーリ州に住むカレン・スティーブンソンさんは65歳の誕生日を祝うため、週末を利用して夫と共に訪れ、初めて合法的なマリフアナ吸引を体験。「以前はオランダ・アムステルダムに行きたいと思っていたけれど、もうその必要はなくなった」と満足そうな様子だった。

市内では「420ラリー」や展示会、ヒップホップグループのスヌープ・ドッグが出演するコンサートなど多彩なイベントが開かれ、州外からも多くの人たちが詰めかけた。日本やドイツ、メキシコから来た人もいたという。

会場間は無料シャトルバスが運行され、市内のマリフアナ調合所を巡るツアーは売り切れに。ツアー参加者はパイプやサンプルを交換し合ったり、さまざまな種類のマリフアナが入った缶を回して香りを比べたりしていた。

サンドイッチ店ではマリフアナをテーマとしたサンドイッチや飲料、デザートが販売され、展示会場には抽出マシンや自宅用の栽培セット、衣類、グラス、パイプなどのブースが並んだ。

米国では21州とコロンビア特別区で医療用マリフアナが認められているが、嗜好用マリフアナが解禁されたのはコロラドとワシントンの2州にとどまっている。
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