なんということでしょう。
明日で10月終わりです。
嘘でしょう?と、言いたくなりますよね。
すごくいろいろあったのは事実なんですが。
速い速すぎる。超音速か。
夫はずっと自分のペースで生きています。
羨ましい。
こんなに動揺しているのは私だけか。やっぱり。
J:COMのチャンネル銀河で『夜会』を放送しているので、毎週録画して見ています。
何週間か前に録った『本家 今晩屋』というのを観ていました。
夫はこれを生で観たそうです。
羨ましい。ちょうど10年前ですね。
モチーフとなっているのは『安寿と厨子王』の話。
しかし、さすがは読書しない夫さん。その話をそもそも知らなかったそうな。
それはそれはさぞかし。訳がわからなかった事でしょうよ。
もしもその時私と一緒だったら
「シノブグサ」
「ワスレグサ」
という言葉で、私が気付いて説明出来たのにな。
子どもがとても可哀想で、残酷極まりない話ですが、高そうなパンフレットを見せてもらって(どこに隠していたのか!)私は少し救われたのでした。
髪を切り、男と同じ仕事をすると言って厨子王と一緒に山に登った安寿は、そこで厨子王を逃します。
「必ず生き延びて、お父さまに会いなさい。」
その挿絵を私はよく憶えています。
そのあと安寿は沼で入水し、亡くなる。
というのが確か、子供の時読んだ本での安寿の最期でした。
しかし、どこで目にしたのかは忘れたのですが、
『山椒太夫の屋敷に戻った安寿は、湯責め水責め火責めにされて、16歳の生涯を閉じました』
という、別な筋書きもあったのです。
私はその残酷さが軽くトラウマで、この物語を思い出したくないほど苦手になったのでした。
高そうなパンフレットには、入水したとみゆきさんが書き込んでいました。
そうか。
きっと安寿は入水して亡くなった。
私はそちらを信じる事にしました。
この舞台が公開されてから既に10年。
私と夫は何をやっているのでしょう( ̄∀ ̄)
いいんだ。
いいんだ。
出会いなんて、いつ、どうして、どこにあるか、誰にもわからない。
自分が楽になって、幸せを感じられれば、それでいい。
そんなわけで。
今日は図書館で薔薇の本を借りてきたので、うちの薔薇ちゃんを来年も咲かせるべく、頑張りたいと思います。
よくわからぬまま終わるのでした。
うっかり最後まで読んでしまったそこの貴方さま、ありがとうございました。