はなちゃんは尻尾の太い猫さんです。
ゆうこは初めて見ました。和猫でこんなフサフサ尻尾。
それをゆっくりハタハタさせて、グッタリと横になるはなちゃん。
はなちゃんの身体は骨と皮になりました。
それでも被毛は艶々として、しっとりと手触りも良く、瑞々しい色です。
白と黒。はなちゃんの色。
ぺったんこでお煎餅のようになって、僅かにお腹の辺りが呼吸で上下しています。
温かいです。
「んがぁ」
と、大きな声も出ます。
はなちゃん、辛いの?怖いの?
トーさんが来るまで頑張るんだよ。
トーさん必ず帰ってくるから。
そしたら、一緒に寝るんだよ(^^)
ゆうこ連日の激務で、身体中が痛いです。
今夜は早く寝てしまうだろう。
はなちゃん、お水飲んでゆっくり寝ていてね。
トーさん帰ってくるまで寝ていてね。
はなちゃんから目が離せず気が抜けず、眠れない日が続きます。
もうゆうこも歳だし、そんなにいっぱい寝なくてもいいのかもしれないんだけど。
でも寝たいんだなぁ(^^;7時間は寝たい。
だって、頭が痛くなっちゃうんだもんな。仕事出来ないよ。
はなちゃんがソファーで、新聞を読むゆうこの腕をチョイチョイってしたの。あれはいつだっけ?
つい1週間前の事ではなかったか。
驚くほど急速に、はなちゃんは弱っていった。
夫が色々と買ってきたのだが、嫌がって食べない。
水しか飲んでいない。
ヨロヨロと歩いて水を飲みに来る。
また、ヨロヨロと歩いてベッドに戻る。
仕事行かなくてはならないし、夫も今日は保健所2件も行かなくてはならない。
ひとりで留守番だ。
心配だ。
でも、ままは働くしかないのだよ。ごめんね。はなちゃん、行ってくるね。