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season3 第11話(1)

「市民から怪人があちこちいるとタレコミあったけど…。どこ?見慣れた風景じゃんか」


某日。御堂達はある市民の情報を元に街に出ていた。

この時点で蔦沼と畝黒(うねぐろ)の交渉に進展はなく、実質白紙となる。交渉は計3日に及んだが成果はなく、畝黒は意味深にゼノクから消えた。
それから2日ほど経ったわけで――


「…なんで鼎までいるんだよ…。いいけどさ…」
御堂はなぜ、鼎も一緒にいるのかが気になった。聞けば鼎は臨時でこの日、休日を貰ったんだとか。

宇崎はここ最近司令室に籠りっぱなしの鼎を見て、まだ事態が悪化する前に彼女に1日の休暇を与えたんだという。
彼は彼で鼎を心配していた。


現に鼎は馴染みの仲間と一緒に久しぶりに街に出ただけに、どこか生き生きしているように見える。
仮面で顔が見えないのが残念だが、仕方ない。


「鼎…お前は休日なんだから私服で来れば良かったのに。なんで組織の制服にコート姿なんだ?」
「休日だが束の間の休暇だ、いつ何があってもおかしくない。私は制服のほうが動きやすいんだよ、和希」


鼎は司令補佐ゆえに気にしてるっぽい。お前は休日なんだからもう少し肩の力抜けってば…。
…あいつは我が強いから聞かなそうだけど。


「桐谷がいるのは頼もしいよ」
鼎は桐谷を見た。桐谷はいえいえというリアクション。

「緊急時、鼎さんを本部に送るのは私の役目ですからね。車も近くに置いてますから」
「手際がいいな」


「きりゅさんと一緒に街歩くの久しぶりだよね。嬉しいよ〜」
喜ぶいちか。彩音は「今は私達任務中だよ。鼎は休みだけどさ」…と呟く。

「あやねえも本当は嬉しいんでしょ?最近忙しかったじゃん。救護関係で」
彩音は救護スキルを上げるため、ここ最近鼎の前には姿を全然見せていなかった。
鼎は彩音が市民をより多く救いたいのを知っていたため、あえて彼女には何も聞いてない。親友同士だからどこか通じているのもある。


「鼎、あんた無理してないよな?あんたが街に出るっつーからあたしは護衛してんだが」

この話し方は鼎の用心棒で幼なじみの梓。常に薙刀を持ち歩いてるが、彼女は棒術と薙刀の扱いに長けている。近接戦にも強いエージェントだ。


「無理なんてしてないよ。梓、ありがと」
「ば…バカ!照れるだろうが!」

梓は感謝されることに慣れていないため、よくどぎまぎする。顔が赤いぞ。



小一時間経過――


「怪人の気配、全然ないぞ。室長にヘルプ出してみるか」
御堂は宇崎に報告。宇崎はライブ映像を解析班と共に連携、怪人を探すが…。


「――はぁ!?怪人の痕跡すら見当たらないだと!?でも怪人があちこちいるってどういうことだ!?意味わからん。情報はガセだとは思えないし」
混乱する御堂。

「気配はあるが姿が見えないんだよ。わかる?
ステルスでもしてんのかね〜」
宇崎の呑気な音声が聞こえた。


「室長、呑気すぎ。もう少し俺達は怪人探してから戻る。鼎は桐谷さんが送るから」
「そうしておいてくれ。
…鼎、気分転換出来てるようだね。映像から見てもわかるよ。貴重な休日を満喫してね」
宇崎の声が優しくなった。彼女を気づかっているのか?


「既に満喫しているよ。仲間同士、出かけるのは久しぶりだったから。司令室に籠りっぱなしだとおかしくなってくる。
…息抜きは必要だな」
「だから急遽、休みを与えたの。和希達も飯時くらいは息抜きしとけよ」

「してるっつーの」
御堂は余計なお世話だと言わんばかりの反応を見せた。



畝黒家。


當麻は何かを見つめている。それは巨大なモニター。
モニターには首都圏の地図が映し出されている。


「まだ覚醒させるには早いか…。都心中心に怪人をばらまいておいたが…まだゼルフェノアは気づいてない。
気づくには時間がかかるからねぇ。人間には見えないようにしてあるんだから。覚醒と同時に同時多発的に出現だからなー…楽しみだよ」


當麻はモニターを消した。


あの時間までまだ余裕があるな…。さて、ゼノクへと向かいますか。
時間が来たら一斉に覚醒する。その頃にはゼノクに到着しているな。

蔦沼と交戦することになるが、致し方ない。狙いは地下のあの部屋だ。
首都圏が怪人一斉出現で混乱すれば、ゼルフェノアは支部も動くだろう。おそらく。



都内某所――


「はい、これで報告終わりっす!いませんでしたっ!」
いちかの報告を聞いた御堂は頭を抱える。今いるメンバーで怪人を探したが、やはり気配はあれども姿がない。
他のメンバーの報告も同じ。気配はあるのに…どういうことだ?



約1時間前。
それぞれ分かれて怪人探しをしている間、鼎は御堂と一緒にいた。

御堂は久々に任務とはいえ、鼎と2人きりになれたのが地味に嬉しかった。それは鼎もおんなじで。


「和希、2人きりになるの…久しぶりな気がする」
「お前は休日だが、俺は任務中だぞ。でも手…繋いでもいいか。今なら」


御堂はそっと手を繋ぐ。鼎の手袋…まだ人前では外したくないんだな。あいつの身体の火傷の跡はだいぶ目立たなくなってるはずなのに。
人前ではまだ抵抗あるもんな〜。仮面はあいつからしたら身体の一部だから、人前であの出で立ちなのは仕方ない。


なんだろう。こいつを失いたくないと思った。
こんな満身創痍な身体でさー。鼎は必死にもがいている…。生き急ぐなよ。

鼎はもう戦えない身体だと言ってるが、十分戦ってるよ。
お前はやれることをやってる。責める必要なんてない。


「――和希、どうした?」
鼎が怪訝そうに聞いてきた。ヤバい、心配されてる…。

「な、なんでもねぇよ!行くぞ」
「ツンデレか。顔…少し赤いぞ。バレバレだ」
相変わらず冷淡な言い方だがどこか優しい声の鼎。


御堂、鼎を前にするとどうもうまく言えなかったりする。これはたまにある。
照れもあるのだろうか…。


時系列を戻そう。


「本部に戻った方がいいんですかね〜、室長」
「場所を変えてみてくれ。情報があったのは都心だ。もしかしたらその情報提供者の市民とバッティングするかもよ」

「確率低すぎねぇか?情報提供者は一般市民なんだろ?」
「確かに一般市民だが…彼はいわゆる、人間に一切危害を与えない『いい怪人』だ。そうなると限られてくるでしょ」


情報提供者が「いい怪人」からだったとは。
御堂は機嫌悪そうに言う。


「…それ、先に言えよ。捜索範囲絞れないだろうが!
そういやいい怪人が集中している地区があったよなー。…そこへ向かえばいいか?」
「都心にあるね。そこに向かってくれ。彼らは人間と共存してるから大丈夫。
いい怪人が集中している場所は都心の一部以外にもちらほらあるが…怪人にしかわからないこともあるんじゃないの」


このパターンは初めてだ。

怪人経由で怪人の情報を知るなんて。話だけは聞いてたが、確かにいるようだ。「いい怪人」が。



桐谷の運転する組織車両に乗り、都内某所へと向かう一行。
梓は車内で鼎と話していた。

「鼎、とんだ休日になりそうだねぇ」
「波乱の予感しかしないが…状況が状況だ。仕方ないだろうよ」


ありゃ、開き直ってる。


「きりゅさん戦えないけど大丈夫なの?」
いちかが心配そうに聞いてきた。

「『戦えない』というのは対怪人用ブレードの発動を意味している。あれを使うと消耗が尋常じゃないからな。今の私が発動を使ったら間違いなく『死ぬ』。
ハンドガンと弓矢なら使えるよ」


今、さらっと怖いこと言ったよきりゅさん…。
「戦えない意味」ってそういうことだったんだ…。ブレード発動の代償が「死」って。飛び道具なら使えるんだ。


いちかは複雑そうな表情を覗かせた。

「いちか、私は一応飛び道具は使えるが銃に関しては制限がある。
だからほとんど戦えないに等しいんだよ」
「弓矢使えるだけでもすごいっすよ…。きりゅさんの身体のことを考えたらさ…」


いちかは内心、泣きそうだった。なんでそこまでして…。

以前、きりゅさんはゼルフェノアは「私の居場所」だと話してくれた。居場所を失いたくないのかもしれない。
司令を目指してるのは違う理由かもしれないけど…。


「涙目になってるぞ。どうしたんだ」
いちかはなんとかごまかそうとする。

「な…なんでもないよ…。あんなこと聞いたら涙が出てきてしまって」


「鷹稜(たかかど)は今や人間態で人間ライフを楽しんでるよ。
いざというときは和希か晴斗が私のブレードを使えるようにしてある。発動はこの2人に託しているから…私は死なないよ。もう無茶しないと決めたから」


それを聞いて安心したいちか。彩音が彼女をよしよしする。

「いちかはホント泣き虫だよね。鼎は大丈夫だから。私達もいるんだし、心配しすぎだよ」
「そうだぞ時任。あたしらがいるから余計な心配すんな。何のための用心棒だよ…。
鼎だって本当は不安なんだ、さらに不安にさせんな」



「おい、そろそろ目的地だぞ。降りる準備しとけよ〜」
御堂が仲間達に声をかけた。御堂も内心複雑だったが、今は任務中。隊長としてしっかりやらねば。



―そして、都内某所・いい怪人が集中する地区へと到着した。

いい怪人は人間態で生活しているせいか、周囲と同化していてわからない。


ゼルフェノアの車両を見たある男性は自ら接近してきた。
停車した車両に近づく市民の男性。


「ゼルフェノアの方たちですか?」
御堂達は車から降りながら答えた。答えたのは御堂。

「そうだよ。…もしかして情報提供者の市民って」
「は、はい。ゼルフェノアにタレコミしたのは私です」


情報提供者があっさり見つかるとはなー…。
これは詳しく聞く必要がありそうだ。


体が暑さに慣れてない


話題:ひとりごと
朝方肌寒かったのに、昼過ぎから一気に真夏日寸前まで気温が上がるとか。
体が暑さに慣れてないせいで、熱中症になりかけました。今日の気温差エグい。

水分補給と塩分補給ちゃんとしてたのに、水分が足りてなかったらしくて晩飯前に水をがぶ飲みしてた。
微妙な鈍い頭痛がしてた時点で危ないなーと思い、今日風呂入るのはやめときました。


ぶっ倒れたらシャレにならん。


晩飯後、スポドリ飲みまくり。ようやく頭痛は治まりましたが…6月って気温差エグいから油断ならねぇ〜。

明日は暑くはならない予報だから、風呂入れたら入りたいが。



熱中症の前兆ってわかりやすいかもしれない。鈍い頭痛と吐き気でなんとなく察したから。
吐き気は親父の煙草の臭いのせいもあるんでどっちが原因かなんて、わからない。両方かも。



ついに部屋に扇風機解禁しました。扇風機様がないと、今日は寝苦しいかもしれない。
ちなみに昨日の晩飯は冷やし中華だったんで、「冷やし中華始めました」…ですな。そうめんも家で解禁されると夏だなぁとなる。
おかんがそうめん大量に茹でると「あぁ…」ってなる現象。


そうめんのつゆ、アレンジして食べたい。アレンジすればそうめんは飽きないんだよね〜。
定番も好きだよ。薬味(特に大葉があれば大葉)ドバドバ入れがち。

めんつゆでも途中から味変して食べること、よくあります。


そうめんつゆアレンジでオリーブオイルに塩が美味しいとは聞いたけど、まだ試したことがない。洋風になるのかな?



今年の夏、ヤバそうだな…。
今夜は扇風機タイマーかけて寝ます。でないとたぶん暑くて寝つけない。



どうでもいいですが、今日町内で熊の目撃頻発して(うちの町内にも出たと有線放送が)地区で1番大きい小学校の下校時間が早まった。有線放送でそれ知った。

熊で小学校の下校時間が早まることが…あるんだねって、怖っ。
数日前も目撃情報出ていたからなー。



season3 第10話(2)

矩人(かねと)による、ゼルフェノア本部の不審物騒動から数時間後――


宇崎は司令室で隊員達に通信していた。
「爆弾騒動の犯人、捕まったぞ。解析班のおかげでスピード逮捕になったそうだ。脅迫メールが決め手になったんだと」


「室長、畝黒(うねぐろ)當麻は動いてないのか?どう見てもラスボスだろ」
御堂の音声がした。

「動いているだろよ。こいつ(矩人)も六道や常岡同様、捨て駒だったんだろうな」
「捨て駒ね〜…」



ゼノクでは蔦沼がようやく司令室へ戻ってきた。これで交渉何日目だ。
かなり長引いている。當麻はなぜか攻撃を仕掛けてこない。特務機関ゼルフェノアのトップが目の前にいる絶好のチャンスなのに、一切攻撃してこないなんて…。


西澤は疲れた様子の蔦沼を迎えた。
「長官、長丁場お疲れ様です。畝黒との交渉…難航してますね。
畝黒は帰りましたか」

蔦沼はようやく自分の席につく。秘書の南は蔦沼を労った。出されたお茶を飲む長官。
「畝黒は帰ったよ。狙いがようやくわかった。研究施設の地下5階・『Z-b2』だ。
しかし、なぜ攻撃してこない?ゼルフェノアを壊滅させるならトップの僕を襲撃するはずだ」

南がしれっと呟く。
「彼は直接攻撃しないで組織を壊滅させるつもりでは?ここ最近、怪人がピタリと出なくなったことと関係してそうですが」


言われてみれば怪人出現の報告はここ最近1件も上がってない。ある日を境に途絶えている。
その日とはイーディスこと、六道が鼎を廃ビルにて暴行・さらには火災を起こしたあの事件のことである。

それ以降、怪人はなぜか出現しなくなった。何かあるのか?


「とにかく長官は休んでください。明らかに疲れていますって」
「西澤、泉をここに呼んで欲しい。それから僕は休むことにするよ」


長官が憐鶴(れんかく)を呼ぶことなんて滅多にない。



少しして。


「なんでしょうか、蔦沼長官。私を呼ぶなんて」

司令室に来た憐鶴は戸惑いを見せていた。彼女の特殊請負人の黒い制服が際立っている。
呼ばれたのは彼女だけなため、仲間の苗代と赤羽はこの場にはいない。


「指揮系統についてちょっと話をね」
「あの…すいません長官。明らかに疲れていますよね…。何かあったんですか?」

憐鶴は蔦沼の異変に気づいた。明らかに疲弊している長官。


「畝黒當麻と交渉を続けているんだよ。もう3日目だ。毎回長丁場だから疲労がね…。
泉、一時的に指揮権を西澤から君に譲ることにするよ。このままではゼノク三役は疲弊してしまって使い物にならないから」
「し…指揮権を一時的に私にですか…?いえ…あの少し抵抗がありますよ。
以前、1度しかゼノク隊員の指揮はしていませんし。指揮の実績はないに等しいのに」


蔦沼はお茶を飲みつつ、糖分補給している。長引く交渉で相当疲れているのがわかる。


「司令の資格があるゼノク隊員は君だけだろ?今のところ。以前、君が機転を効かせたおかげでゼノクの被害は最小限で済んだ。
特殊請負人とか肩書きは関係ない。君は今のゼノクに必要な存在だ。泉…悩んでいるんだろう?請負人を辞めるかどうかで」


長官に見抜かれていたか…。

憐鶴はここずっと特殊請負人を続けるべきか、辞めるかで悩んでいる。
たまに任務中上の空になるため、仲間の2人がカバーする頻度も増えている。


苗代と赤羽もそんな悩んでいる憐鶴が気がかりだった。


「元々特殊請負人をするよう、指示したのは僕だ。もう…それはなしにしようと思う。
今のゼルフェノアは大きな転換点に来てるとは思わないか」


沈黙する憐鶴。気まずい空気が流れる。蔦沼は続けた。


「泉、君をそろそろ自由にしたいんだ。数年間…過酷な任務をさせてしまってすまなかった。
今すぐ決めなくてもいい。答えを出して欲しい。請負人を辞めるかどうか」
「まだ…わからないです…。指揮権の件はわかりました。長官…休んでくださいよ。顔色悪いです」


そう言うと、憐鶴は司令室を出た。


「南、僕はしばらくの間自室へ戻るよ。睡眠不足だ…仮眠したい」
「私も同行しますよ。司令室は西澤だけでも大丈夫ですから」

「…そうだね」


畝黒の狙いは交渉を長丁場にすることで、長官を疲弊させることも折り込んでいるのか?
南はそう感じた。わざと話を平行線のままにしているのではないかと。西澤も薄々感じていた。



ゼルフェノア本部――


宇崎はいちかと雑談中。

「室長、今なんて言いました?班長がどうたらって…」
「だーかーら、お前をこの件が解決したら班長にしようか迷ってんだって話してんの」


は…班長!?
分隊長には及ばないが、班長のひとりになるかもって唐突すぎるよ!?

この組織は少人数の隊員をまとめる班長・それより上が分隊長・さらに上が副隊長・そして隊長がいる。
班長に関しては複数いるのだが。


鼎は淡々と勉強中。
「きりゅさん…最近ずっと暇があればテキスト見てるけど、司令目指してるんだ…。知らなかった…」


ようやく顔を上げた鼎。顔の大火傷の跡を隠している白いベネチアンマスクで素顔は一切見えない。
どこか表情があるように見えるのは光のいたずらか。


「私は私が出来ることをしたいだけだよ。戦えなくなった今、出来ることは限られてはいるが」


きりゅさんは自分なりにゼルフェノアを変えようとしてるのかなぁ。
明らかにきりゅさんは戦えなくなってから、メキメキと指揮における実力をつけてる…って聞いた。


「班長の件、頭の片隅に入れておけよ」
宇崎が気を取り直して言った。


「室長、あたし何か実績あったっけ?」
いちかの天然発言に司令室は変な空気になる。

「お前は自覚はないが十分すごいことしてるんだよ。機転も効くし、ガッツもあるから行動も早い。
無意識に仕切ってる時、ないか?」
「…あ、あるかも…」

いちかは心当たりがあった。


「もう少し自信持て。いちかは意外と自信ない時あるよな…。大丈夫だから」
「そ…そうっすよね!あたしもっと自信持っていいんだよね」

「暴れるのはほどほどにしておけよ。和希がうるさいから」
「…?たいちょーうるさいかなぁ」


いちかはそう言うと司令室を元気よく出ていった。鼎が呟く。

「室長。司令資格試験は実技もあると聞いた。どういう内容なんだ?」
「…怪人出現におけるシミュレーション、指揮の実力を見極めるテストだよ。
今はAI駆使して対怪人データを組み合わせてシミュレーションしてるから、判断力と決断力がかなり問われる。しかも筆記試験よりも難しい」
「室長…実技の予習は可能か?」


宇崎は研究室の方向を示した。

「第3研究室に対怪人用のAIシミュレーターがある。実技の予習はそれですればいいよ。試験に出るシミュレーターよりも小型だが、高性能だ。
俺は鼎を応援するから全力でシミュレーションに付き合ってやる」
「…あ、ありがとう。室長は本当に司令を辞めるのか…?」


宇崎はあっけらかんとしていた。

「辞めるというか、俺は研究者として専念したいだけ。元々俺は研究者だし、今までが異常だったんだ。
研究者と司令の二足のわらじを履いてるんだから。だから組織には残るし、隊員のサポートは変わらない。安心せい」


鼎はそれを聞いて安心した。
室長は研究者に戻るだけなのか…。



畝黒家。


當麻は矩人がいないことに気づく。
あの騒動で捕まったと聞いたが本当だったのね。

しかし、ゼルフェノア長官・蔦沼は厄介な存在だな…。わざと長引かせて疲弊させることに成功しているが、これでは進まない。


…そろそろ眠らせていた怪人達を一斉に出現させましょうか。今まで出現させなかったのはこのためだ。

混乱に乗じてゼノク地下へと乗り込む。義手の長官と戦うのは必然か。
あの男…かなりの実力者だと聞いてるが、実力を見てみたい。相手が疲弊している今なら…!


當麻は首都圏に怪人をばらまいていた。ある合図で怪人は一斉に覚醒→人々を襲撃するように仕向けてある。

怪人の数はとにかく多い。ゼルフェノアは持久戦になるだろう。なんせ怪人の数は10体以上なんだから。


當麻はほくそ笑んだ。



この世界にいる怪人の中には少数だが、人間と共存しているいわゆる「いい怪人」もいる。

畝黒の脅威はその一切危害を加えないいい怪人にまで及び始めていた。



ある男性の人間態は首都圏の異変に気づく。

「周りが怪人だらけだよ…!一体何が起こるんだ!?眠っているようだが嫌な予感しかしない…!」


この時点で當麻がばらまいた多数の怪人に気づいているのは「いい怪人」のみ。
彼はこの異変をゼルフェノアに知らせようか迷っていた。

知らせたら自分が怪人だとバレてしまう。だが、今はそれどころじゃない。
ゼルフェノアは俺達「いい怪人」には一切何もしてないじゃないか。彼らは俺達を人間と同じように接してくれた。

眠りについている多数の怪人が覚醒したら…首都圏は地獄絵図と化す。



Xデーは近い。





第11話へ。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手16個ありがとうございます。昨夜はマツコの知らない世界観てから寝ました。マツコのせいでキムチが食べたくなった。

マツコは美味しそうに食べるからヤバいんだよ。マツコの知らない世界の食べ物系は飯テロすぎる。
ギャル曽根も美味しそうに食べるよね〜。食べ物を美味しそう(上品・キレイ)に食べる人は好き。テレビに出ている人達はそこらへんが気になって見てしまうんだわ。

逆にラヴィットで見る丸山桂里奈は食べ方汚いから嫌い。下品っていうか、そもそもこの人自体嫌いだったわ。金髪似合ってないから浮いてるし。


ローカル話になりますが、ローカル情報番組「わっち!!」の高山アナはめちゃめちゃ美味しそうに食べるんで好感度が上がった。爆上がり。
こんな人と一緒にご飯食べたら楽しそう。すげー美味そうに食うんだよ、高山アナ。火曜日は高山アナの曜日という認識になっちゃってる…。

昨日はサッカーのせいでわっち!!が前倒しになり、高山アナのコーナー(高山メシ)がなかったから変な感じなんですよ。



昨夜はテレビがくっそつまんなかったせいか、自己満小説のキャラ設定の一部をノートに書き写す作業が捗った。
サブキャラの一部もノートに書き写してる。新人隊員(特に八尾)と諜報員・主要人物に関係してるサブキャラは必要かなと。

文の一部はかなり簡略化して書いてますが…主要人物(いつものメンバー)は1人1ページになりそうです。

鼎さんの用心棒の梓もしれっと主要人物だからな〜。


鼎さんは2ページになりそうな気がする…。本名書かなきゃ話として意味ないし、名前が変わった経緯は割愛してもいいが。
晴斗はseason3ではほぼ空気ですが、鼎さんと関わりが強いキャラだから1ページは行くかと…。


実質season4に出そうな登場人物の設定を書き写してるだけなんだよね。設定はseason3時点だが。

もし、season4を書くならノートにひたすら書き殴るんだろうなぁ。紀柳院鼎司令編みたいな感じで。



season3は終盤なんで、携帯止まっている間に温めていたネタをただただアウトプットしているだけな感じ。なんか味気ない。
フラグ立ててますが、ゼルフェノアは転換点に来ています。組織が大きく変わるフラグというか。

season3後の番外編1つ書ける余裕…あるかな。



最近ラヴィット、OPが長すぎて8時台はZIPにしてるんだが…今日の生パフォーマンス、キンプリごり押しひどいな。2人になってからごり押しひどい。デュオじゃん。
そもそもジャニーズ自体興味ないんだが、ここまで来ると露骨すぎてな。


ドラマにまでジャニーズに汚染されるのは解せないな〜。演技の上手い俳優使いなさいよ。プロを使え、プロを。
たまに明らかにミスキャストなドラマがありますが、だいたいジャニーズが出てる…。

日テレドラマの芸人率の高さ、吉本とかお笑い絡みの事務所と癒着してんのかと疑ってしまう。
Dr.チョコレートにもしれっとアルピの平子出てるよな…。最初気づかなかった。
お笑いの相方役だっけ?土曜の日テレドラマは芸人出さないといけない制約でもあるのかよと。


平子自体は嫌いじゃないんですよ。かりそめ天国のロケ企画での峰子と平子はかりそめファミリーの中ではかなりマシに見える…。
大久保佳代子はテレビ出すぎて辟易してるが。いとうあさこの方がマシに見えてくるよ…。



自己満小説、書き進めますか。携帯止まる前に完結させないと自分が絶対後悔するんで。

season3の最終回はもう考えてるから問題はその間の部分だな…。



ZIP、新体制のキンプリごり押しひどいからチャンネル変えた。
新体制キンプリのごり押し、どこの局もひどいよな〜。ジャニーズファンでもなんでもない自分からしたら「うわぁ…」だが。


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