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第48話(下)

都心・スカイツリー周辺。

北川は鳶旺(えんおう)が出現した現場に到着。北川は現場の惨状を見た。


なんなんだこれは…。スカイツリー周辺だけ真っ暗だ…。まだ昼下がりなのに?


元老院の元締めの姿が見当たらない。どこへ消えた?

そんな北川の元にやってきたのは御堂。
「あれ?北川さんじゃあないですか」
「お前は御堂か。敵はどこかへ消えたのか?」

「…みたいなんだよ。それよか俺は鼎が気がかりだ…。あいつ、かなり危ない状態だし……。
鐡が奪還した鼎の能力の珠っていうんかな、それを晴斗が受け取って病院行ったよ」
「病院って、この近くの組織直属病院か?」

北川は御堂に聞く。
「そうだよ」
御堂はそっけなく答えたが、内心かなり鼎を心配している。


晴斗、間に合えよ…!



現場近く、組織直属病院。


晴斗はなんとか鼎がいる病室へと到着。
鼎は意識が朦朧としていた。

「鼎!起きてよ!鼎っ!!」
彩音は必死に声を掛ける。鷹稜(たかかど)はどこか弱っているようにも見えた。


晴斗は鼎がいる病室に飛び込んだ。
「鼎さん!!」

鷹稜は晴斗の手にある、淡く光る球体を見ると少しだけ元気を取り戻した。

「晴斗くん、それを鼎さんの体の上に乗せて下さい。能力(ちから)、奪還したんですね」
「俺じゃなくて鐡がやったんだ…」


晴斗はそっと鼎の体の上に淡く光る球体を乗せると、珠はすうっと鼎の体内に吸収された。


鷹稜は少しずつ元気になっていく。

「主が目が覚めるまではもうしばらくかかりますが、危機は脱しました。晴斗くん、ありがとうございます」
「鼎さん、助かったの…?」


晴斗、泣きそう。
鼎はまだ起きないが、脈拍などは正常に戻っていた。


晴斗から御堂に通信が。

「御堂さん…鼎さんは無事だよ。直に目を覚ますって聞いたから、安心して」
「晴斗、やってくれたのか」

「うん…」



病院では鼎が目を覚ました。そこには彩音と鷹稜、晴斗が。

「鼎、良かった…。死ぬかと思ってハラハラしてたんだよ…。本当に良かった…」
彩音はボロ泣き。鷹稜は鼎に抱きついた。鼎は鷹稜をいとおしそうに見ているようにも見える。

「鷹稜、抱きつくなよ…」
「私も消滅するかと思ってハラハラしていたんですよ〜。良かったです…」


どうやら人間化した対怪人用ブレードは、主の生命エネルギーの供給が止まると消滅してしまうと知る。

鷹稜は過保護なくらいに、鼎には過保護だったようで…。


「鷹稜、お前離れろって。過保護すぎるぞ!」
「あ…あぁ、すいません。嬉しくてつい…」

鷹稜はようやく離れた。



御堂は鳶旺が去った後、なぜスカイツリー周辺が真っ暗闇のままなのか引っ掛かっていた。


これは鳶旺の計画のひとつなのか?一体何のために?
この暗闇は鳶旺が作り出したものだ…。
それにまだ鳶旺は倒せていない…。


元老院の元締めには何かこの闇に意図があるというのか?


第48話(上)

本部・司令室でも動きが。


しばらく姿を見せなかった北川が来たのだ。

「北川、お前どこへ行くんだよ」
宇崎が聞いてる。
「メインモニター見ればわかるだろ、都心の状況…かなりマズイぞ。今から車飛ばして行くさ」
「鳶旺(えんおう)は鼎の能力をものにしちまってるし…。それのせいでこっちの攻撃が無効化出来てるから歯が立たない」

「宇崎、聞いたぞ。紀柳院が能力奪われた影響受けて危ないんだって?
早いとこなんとかしないと…でもどうするよ」



現場近くの組織直属病院。鼎はその病院に搬送されていた。彩音も同行。

組織直属病院はイレギュラーなことにも対応出来るため、この鼎の件も伝わっていた。
「鼎…晴斗くん達が頑張ってるから…」
「わかって…いるよ…」

鼎は白いベネチアンマスク姿だが、辛そうだ。



現場では鷹稜(たかかど)が戦線離脱。


「鷹稜どうした!?」
恒暁(こうぎょう)が聞いてる。
「鼎さんのエネルギーが少し、弱まりました。私が行動不能になったら戦えなくなります。すいません、離脱します!」


鷹稜は鼎の元へ戻るために戦線離脱。鳶旺を前に残されたのは晴斗&恒暁のみ。


現場近くでは次々と組織の援軍が到着していた。そこには支部の囃やゼノク隊員の二階堂達の姿も。

「派手にやられてんなぁー。全ては元老院・元締めのせいか」
囃が怪人被害の惨状を見る。二階堂もその状況についていけてない。

「いくらなんでもこれは酷いですよ…」



晴斗と恒暁は体勢を立て直すため、一旦地上へ。
鳶旺も追随する。

「やっば!追いかけてきたぞ!」
「なにこのハードな鬼ごっこおおおおお!!」

晴斗と恒暁は攻撃を交わしつつ、全力で逃げる。鳶旺は執拗に追いかけていくが、途中途中他の隊員達にも攻撃。

囃や桐谷も鳶旺に攻撃を仕掛けるが、全然効いてない。
「全っ然効いてねぇ!無効化してやがる!!」
「無効化は鼎さんの能力なんです。あれを取り返さないと鼎さんがかなり危うくなります」

「マジかよ!?桐谷、紀柳院はどこにいる?」
「病院です。かなり危ない状態だと聞きました」


「どうやって倒すんだよ、あんな奴…。無効化されたら手も足も出ないじゃねぇか」



しばらく異空間にいた鐡は、人間界に戻るもスカイツリー上空の不気味な空間に気づいた。
「鳶旺の野郎…」

鐡は刀身が紫色の刀を出現させる。そして鳶旺目掛けて攻撃。
攻撃はなぜか当たった。


「貴様!鐡っ!!」

鳶旺はかなり動揺している。攻撃無効化は同じ怪人同士ならほとんど効かない。人間相手にはかなり有効なのだが、鳶旺は鐡の存在をすっかり忘れていた…。


「鐡、なぜお前が…」
「元老院を潰すチャンス到来だな!無効化は俺には効かねーんだよ!」
「なに!?」

「その能力、元の使い手に返して貰うぞ」
「嫌だね」
「なら、無理やりやるまでよ」


鐡は刀を巨大化させ、野太刀のように変化。

「俺にはわかるんだよ。その能力の元の使い手…今、生死をさ迷っている。
お前が均衡を崩したせいでな」
「なぜ人間に肩入れするんだ?鐡は我々と同じ怪人ではないか…」
「元老院を潰すためなら人間とも組む。俺のポリシーがお前を許さないからな」



病院では鷹稜が鼎の側に寄り添っていた。

「私は何も出来ていない…」
「鷹稜…お前がいるだけでいいんだよ。お前がいるだけで…」

鼎は激しく咳き込んだ。仮面に隠れて顔は見えないが、かなりキツそう。声も弱々しい。



鐡は一方的に鳶旺に攻撃を仕掛ける。怪人同士なら無効化も意味がない。
鳶旺は穴を突かれた。

「今回の目的は『能力』の奪還だ。ま、お前もぶっ倒すが…今じゃあない」


鐡vs鳶旺、鐡は無効化した鳶旺を物ともせず次々攻撃。
紫色の刀身の刀だけで鐡は戦っていた。ハイレベルなバトル。


晴斗と恒暁もこのバトルを思わず見入ってしまっていた。
なんつーバトルだよ…。


二階堂達は怪人を倒しつつ、避難指示を進める。

「早く逃げて下さい!ここは危険です!」



鐡は一瞬の隙を突き、鳶旺の体に触れた。

「返して貰うぞ」


鐡はニヤリと笑う。すると鳶旺の体内から淡く光る球体が取り出された。

彼はそれを手のひらに浮かせ、鳶旺に強烈な蹴りを加え怯ませる。


鐡は晴斗と恒暁の元へ。

「これを仮面の女の元に届けろ。お前、あいつを救いたいんだろ!?」
「…うん」


晴斗は光る球体を受け取った。恒暁は急かす。

「早いとこ病院行かないと紀柳院は助からないぞ!」
「わかってるよっ!!」


恒暁は荒っぽく晴斗を連れていく。恒暁は鷹稜の居場所がわかるため、病院の場所がすぐにわかった。


「晴斗!後はお前が行け!お前じゃないと意味ないんだよ」

恒暁は晴斗を送り出した。


御堂も鼎のことをかなり心配している。

助かってくれよ…!





第48話(下)へ続く。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手6個ありがとうございます。昨夜、Z世代声優が選ぶ昭和声優番組を途中から見たんたが…昭和アニメの映像祭りなだけやんけ…って正直思った。


初夢…なのかな、めっちゃ変な夢を見たんたが。変すぎて。

今日のゴールデンタイム、終わってるな…。突破ファイルSPかサカナスター拡大版しか見るのがねぇ…。


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